”かながわ東海道ルネッサンス”ー最近の動きー

　旧東海道・藤沢宿にちなんだ複数のイベントが29日、藤沢市内で開かれた。
市民や商店街、大学関係者などで構成する「旧東海道藤沢宿まちそだて隊」が初めて主催。当時の面影を残す蔵や商店を歩いて巡るツアーでは、参加者が地元の歴史への理解を深めていた。
「関東大震災でも倒壊しなかった蔵が残っています。建築に生かされた昔の人の知恵を見てほしい。」江の島・藤沢ガイドクラブの川口利光さんの解説を聞きながら、参加者が約２時間かけて藤沢宿周辺を歩いた。土壁で覆われた蔵や関東大震災でも残った商店の内部などを見学。市内に住む平本順子さん(70)は、「今まで蔵の前を通るだけで中まで見たことはなかった。藤沢宿の成り立ちや歴史も知らなかったので、聞けてよかった。」と話していた。

　　　　　             （　神奈川新聞掲載記事　2012．１．30　より）